セカンドオピニオン例2 ●△様

他院での治療が長引いているので、知人のご紹介で来院


プライバシー保護のため、内容を一部変えてあります

 

●△様

 

治療法選択肢とその長所および短所について説明します。
下図を参照してお読み下さい。

A法:

麻酔をして歯肉を開き、歯を支える骨(既に小さい穴があいているはず)をわずかに削り、もっとも汚染している歯根の先端部分を除去。
さらに、周囲の汚染物質を除去。汚染物質、感染部分は除去できる。とりあえず抜歯は避けられる。
根の先端を切除してしまい、根の長さが短くなってしまうため、現在既にぐらぐらしている歯(特に右上)には適さない。
歯の位置が奥歯なので、手慣れた口腔外科医にお任せした方がよいかもしれません。

B法:

歯をいったん抜歯し、素早く歯根の先端を除去、汚染物質を取り去り、もういちどもとあった場所にもどす方法。
確実に、汚染部分を除去できる。ただし抜歯した歯が、100%確実に再び骨とくっつくとは限らない。
(私の経験では80%くらい)
歯を抜く際に、歯根の弱い部分が割れてしまう危険性あり。
よって抜歯になる可能性があることをご了解いただいた上での処置。

C法:

歯根にしっかり入っている金属の心棒をはずして、通常の根の治療をする。
外科処置をしないので、患者さんの心理的には怖くないかも?
全身状態の問題があるために外科処置じたいの出来ない患者さんでもok。
ただし、先日ご説明したように、金属の心棒が深く入っており、しかも太い。
よって、外す際に、歯根を痛めてしまい本末転倒になってしまう可能性あり。

以上です。ご質問などありましたら遠慮無く院長までどうぞ。

 

X年Y月Z日 清水歯科院長 清水義央