教え子との再会

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

さて先日、私が歯科大在学中にアルバイトで家庭教師をしていた時の
教え子と約30年ぶりに再会しました。

内科医をされていた彼のお父様と
私の父が高校時代の同級生だった関係で、「ひとつ息子の勉強をみてやって
くれないか」ということだったと思います。今思うと、何よりも人間的に
未熟であった私に教わった彼が本当に不憫です(笑)。
それでも、彼は私が教え始めた1978年夏からメキメキと(想像ですが)
成績をあげ、誰でもそうであるように紆余曲折の結果、お父様の医院を
引き継ぎ、規模を拡大して盛業中のようで、「ああ、よかったな」と
感じていました。

その彼が、なんと昨年末に白楽に転居してきたのです。
メールのやりとりも数年前から、ほとんどなかったので、
転居することは全く知りませんでした。

彼も、ご家族が歯科医院にかかりたいということで、
「そういえば清水先生は横浜で開業されていたな」とネット検索したところ、
新居と私のクリニックが徒歩で10分くらいのご近所だという驚愕の事実!
「それじゃあ旧交を温めようよ」ということになったのでした。

六角橋で私のお気に入りの「ノラカフェ」に現地集合。
本当に懐かしい再会となったのでした。
私の記憶の中では今でも中学生だった彼も46歳になり、
実に立派な医師になっていたことが心から嬉しく、
楽しいひとときを過ごしました。

「いやあ、あの頃の私は偏屈で、何かに苛立っていたでしょう。ごめんね~」
「いえいえ、たしかに清水先生はスパルタ教育で怖かったけど、
 僕の数学の基礎を築いてくれたと思ってます」

数学!この私が数学を教えていたんだ~~!
ああ、大学三年の時だったから、まだ受験数学を覚えていたんだなあ。
1980頃、大学五年の時に、彼のお姉さまの家庭教師を頼まれた時は、
ずいぶんと数学から離れていたため、かなりあぶなっかしい、そして
おそらく役にたたない家庭教師だったことを思い出し、冷や汗ものでした。

あの時は、ずいぶんと年下に思えたけど、私が53歳、彼が46歳、
しかもお互い医療という仕事について共通の話題で話す時には、
同い年の友人と話しているようでした。

何かのご縁があって、彼の家庭教師を務め、そして今再会。
人生って本当に何があるか分かりませんね。
でも、新年早々、とても楽しい出来事でした。